72歳のジャッキー・チェンを見て思った。
「歳だからできない」は、いつ決まるのか?
こんにちは、鈴木正行です。
先日、『シャドウズ・エッジ』を観ました。
これがですね。
めちゃくちゃ面白かった。
アクションもいい。
ストーリーもいい。
ジャッキー・チェンも、やっぱりジャッキー・チェンだった。
でも映画を観ながら、途中から私は別のことが気になってしまったんです。
……72歳?
いやいや。
ちょっと待ってくれと(笑)
72歳って、普通なら
「もう無理しないでください」
と言われてもおかしくない年齢です。
ところがスクリーンの中では、若い俳優たちに混じって動く。
戦う。
走る。
身体を使う。
もちろん20代、30代のジャッキーとまったく同じではありません。
当たり前です。
でも、72歳の人間として考えたら、とんでもない。
そこで私は思いました。
72歳になってから頑張ったわけではない
ジャッキー・チェンは7歳頃から京劇学校に入り、約10年間、武術、アクロバット、演技、身体の使い方などを徹底的に叩き込まれています。
つまり、72歳になったジャッキーだけを見て、
「すごい身体能力だ」
と言っても、本当の意味では足りない。
その結果を、私たちはスクリーンで見ているんです。
ここ、ものすごく大事だと思っています。
人は成功した人を見ると、どうしても「今」だけを見ます。
お金持ちになった人。
会社を大きくした人。
有名になった人。
身体を鍛えている人。
何かの世界で結果を出している人。
完成した姿だけを見る。
でも、結果には必ず、結果が出る前の時間があります。
ジャッキーの場合、その時間がとんでもなく長い。
最初から成功していたわけでもない
ジャッキー・チェンは、最初からスターだったわけでもありません。
ブルース・リー亡き後、「第二のブルース・リー」のような形で売り出された時期があります。
ところが、うまくいかなかった。
そりゃそうですよね。
ジャッキー・チェンはジャッキー・チェンです。
人の成功パターンをそのままコピーしても、自分に合うとは限らない。
そこで彼は、ブルース・リーとは違う道を選びます。
強くて、完璧で、圧倒的なヒーローではなく、
痛がる。
失敗する。
笑わせる。
身の回りのものまで使って戦う。
という、自分のスタイルを作っていった。
そして1978年、『蛇拳』『酔拳』などによって大きく飛躍します。
これ、私はかなり好きな話です。
うまくいかなかったから、やめた。
ではない。
うまくいかなかったから、
「自分はどうすればいい?」
を考えた。
他人になろうとするのをやめて、自分の強みを作った。
アメリカでも最初はうまくいかなかった
さらに、アジアで成功した後も、アメリカ進出は最初から順調だったわけではありません。
1980年代にハリウッドへ挑戦しますが、最初の挑戦は期待したような成功にはつながりませんでした。
一度香港へ戻っています。
それでも、諦めなかった。
そして後に、『ラッシュアワー』などを通じて、世界的なスターになっていく。
つまり、私たちが知っている「世界のジャッキー・チェン」になるまでにも、失敗が何度もある。
一般の人との違いは「才能」だけなのか
もちろん、才能はあるでしょう。
身体能力も違う。
環境も違う。
運もある。
それは否定しません。
でも、それだけだったら、72歳の今まで第一線に残る説明にはならないと思うんです。
です。
10年やった。
20年やった。
ではない。
何十年も身体を使い続け、作品を作り続け、失敗して、怪我をして、また戻ってきた。
2017年には腹部の大きな手術を受けながら、撮影に復帰したことも本人の公式サイトで語られています。
普通の人は、
結果が出ないとやめる。
痛いとやめる。
歳を取るとやめる。
忙しいとやめる。
周囲から「もういいんじゃない?」と言われるとやめる。
もちろん、やめるべきこともあります。
身体を壊してまで無理をしろ、という話ではありません。
ただ、人間は時々、本当にできなくなったからやめるのではなく、
と思った瞬間から、やらなくなっている気がするんです。
72歳のジャッキーを作ったのは、71歳までのジャッキー
これが、今回映画を観ていて一番感じたことです。
72歳のジャッキー・チェンを作ったのは、72歳になってから始めた何かではありません。
71歳のジャッキーがいて、
70歳のジャッキーがいて、
60代、50代、40代、30代、20代、
そして子どもの頃のジャッキーがいる。
身体もそう。
仕事もそう。
お金もそう。
人間関係もそう。
人生って、ある日突然完成するものではないんですよね。
今日やったことが、明日の自分を作る。
明日やったことが、10年後の自分を作る。
考えてみれば、当たり前のことです。
でも、当たり前すぎて、忘れてしまう。
私も50歳になりました
私は今50歳です。
若いかと言われれば、もう若者ではありません(笑)
でも、72歳のジャッキー・チェンを見ると、
と思うんです。
22年。
長いですよ。
今から何かを始めて、毎日少しずつ積み重ねたとして、22年間続けたらどうなるのか。
かなり変わると思いませんか?
逆に、「もう50歳だから」と言って何もしなかったら、22年後には「もう72歳だから」と言っている可能性が高い。
だったら、私は前者でいたい。
年齢は止められない。でも、積み重ねは選べる
20歳には戻れません。
30歳にも戻れません。
身体だって、少しずつ変わっていくでしょう。
これはどうにもならない。
でも、
身体を動かす。
仕事をする。
学ぶ。
人に会う。
新しいことを始める。
失敗する。
またやる。
これは、何歳でもできます。
ジャッキー・チェンを見て、「72歳なのにすごい」で終わってしまったら、ただの映画の感想です。
私は、もう一歩先まで考えたい。
なぜ、72歳であそこにいるのか。
その答えは、72歳の今日だけを見ても分からない。
何十年も前から、今日につながることを続けてきたからです。
だから、未来を変えたいなら、見るべきなのは未来ではない。
72歳になったとき、自分は何をしているのか。
それはまだ分かりません。
でも、その72歳の自分を作っているのが、今日の自分なのは間違いない。
だったら今日、少しでも動く。
それでいいと思っています。
映画を観終わって、ジャッキー・チェンに元気をもらったというより、こう言われたような気がしました。
「歳の話をするのはいい。
でも、今日やることはやったのか?」
……。
72歳に言われたら、50歳の私は、まだまだ言い訳できません(笑)
あなたは、10年後の自分のために、今日何を積み重ねますか?
例えば、
「毎日少しでも身体を動かす」
「仕事の勉強を30分続ける」
そんな小さなことで十分だと思います。
大事なのは、今日から始めること。
そして、できる範囲で続けること。
よかったら、あなたが今日から続けたいことをコメントで教えてください。
動画でもお話ししています
YouTubeで動画を見る最後に
年齢そのものは、誰にも止められません。
でも、今日をどう使うかは自分で選べます。
私も、22年後の自分に「もっとやっておけばよかった」と言わせないために、今日できることを一つずつ積み重ねていきます。
今日も一緒に、一歩進んでいきましょう。
鈴木正行
